景気後退待ちではなく、金利制約相場
雇用と消費は粘り、AI主導で株式は高値圏にある。一方で CPI/PCE は目標から遠く、Fed の利下げ余地は狭い。
2026年6月上旬時点の米国中心マクロを、CPI、PCE、雇用、金利、TIC、住宅、AI集中相場から読む。投資家コメントは補助材料であり、主役はデータと市場の織り込み。
景気はまだ崩れていないが、インフレと長期金利がリスク資産の上値を縛る局面。
雇用と消費は粘り、AI主導で株式は高値圏にある。一方で CPI/PCE は目標から遠く、Fed の利下げ余地は狭い。
AI期待は指数を支えるが、長期金利と実質金利が高いままなら、高PER株と住宅、長期債には逆風が残る。
ヘッドラインではなく内訳、前年比ではなく前月比年率、発言ではなく金利の反応を見る。
5月CPIの前年比。ヘッドラインの背後にあるエネルギー、ガソリン、住居、食品を分ける。
雇用者数、失業率、賃金を同時に見る。
2年は Fed 織り込み、10年・30年は財政とインフレ制約を見る。
住宅ローンと TIPS 実質金利が、株式・住宅の上値を縛る。
InDeep 的な「ソースの道筋」と同じく、見立ての入口になった公的系列と市場系列を分けて残す。
CPI、コアCPI、エネルギー、ガソリン、住居、食品の内訳。ヘッドラインではなく構成要素を見る入口。
Core PCE。Fed が重視するインフレ系列として CPI とのズレを見る。
非農業部門雇用者数、失業率、平均時給、労働時間。雇用崩壊ではなく減速度を見る。
2年、10年、30年金利。Fed 織り込みと長期の財政・インフレ制約を分けて読む。
実質金利。AI株、住宅、長期資産のバリュエーション制約を見るための系列。
30年固定住宅ローン金利。住宅需要と住居費再加速リスクを見る。
海外公的部門と民間部門の米国債需要。誰が米国債を買っているかを確認する。
月次で見る系列のローカル watchlist。投資家コメントがない月でもデータ主導で更新するための土台。
価格を動かしている本当の原因を、ニュース見出しから切り離す。
S&P 500 は高値圏を維持。景気の全面的な強さというより、AI、名目成長、流動性、集中買いで支えられている。
30年固定住宅ローンは6%台半ば。金利低下なら住宅と住居費の再加速、高止まりなら affordability 悪化という両面リスク。
TIC では民間流入が支える一方、公的部門の米国債需要は弱い。長期金利が下がらないなら、景気より国債需給の相場に移る。
月次レポートは予想ではなく、現在の読みを更新するための反証リストを持つ。
6月以降の CPI/PCE でエネルギー、住居費、サービスが鈍化し、実質金利を高く保ったままインフレが下がる場合。
Fed がインフレより景気を優先せざるを得なくなるほど雇用が悪化すれば、金利制約相場から景気後退相場へ移る。
投資家コメントはあれば拾う。無ければデータと市場価格を主役にする。